专利摘要:
本発明は、1個又は複数個の印刷モジュール及び移送方向を規定する移送機構を備え、シートをその移送機構で印刷モジュールへと移送し、その印刷モジュールで印刷を施す(例えばディジタルの)印刷装置や、その印刷装置内でのシート移送を制御する方法に関する。本方法では、移送機構内へのシート送給に先立ち、個々のシートへの画像割当により印刷キューをセットする。移送機構内にシートを送給したら、シート間重複の発生有無を検出する。重なり合っているシートは印刷モジュールよりも上流にあるダブルシートボックスへと転出させる。移送機構内で当該重複状態のシートに後続している画像割当済のシートのうち少なくとも裏側印刷路に回っていないものを、印刷モジュールより下流の廃棄ボックスへと案内する。そして、印刷装置の稼働停止無しで印刷が継続されるよう、自動的に印刷キューをリセットする。
公开号:JP2011508688A
申请号:JP2010540031
申请日:2007-12-27
公开日:2011-03-17
发明作者:ステファン シュルンス;エクハルト バウアー;エバーハルト フォス
申请人:イーストマン コダック カンパニー;
IPC主号:B41J11-42
专利说明:

[0001] 本発明は、(例えばディジタルの)印刷装置及び印刷装置内シート移送制御方法に関する。より具体的には、本発明は、印刷装置内の移送機構で発生するダブルシート現象への対処に関する。]
背景技術

[0002] ディジタル印刷の分野では、1個又は複数個の印刷モジュール及び移送方向を規定する移送機構を備え、シートをその移送機構で印刷モジュールへと移送し、その印刷モジュールで印刷を施す印刷装置が、既に知られている。印刷先となるシートはシートフィーダから移送機構へと1枚ずつ送給するのが原則であるが、複数枚のシートが重複状態で移送機構内に送給されてしまうこともある。本願ではこの現象をダブルシート現象と称している。ダブルシート現象を放置してしまうと、印刷装置内を巡る過程でそれらのシートがジャミングを引き起こす可能性がある。ジャミングが生じた場合、移送機構内に現存する全てのシートを取り除き、印刷装置をリセットして再起動させる作業を、マニュアルで行うことが必要になる。ダブルシート現象は散発的にしか生じないけれども、長い期間で見ると、それによる印刷装置稼働停止時間は相当に嵩むものである。]
[0003] そのため、ダブルシート現象によるジャミングを防ぎ移送機構からのシート除去作業を不要にする手段が、これまでも様々に検討されている。]
[0004] 例えばNexPress2001クラシック(商品名)では、シートフィーダと印刷モジュールの間にダブルシート廃棄トレイが配置されている。この印刷装置では、ダブルシート現象が検出されると、それら重複状態のシートをダブルシート廃棄トレイへと転出させることでジャミングを回避する。この印刷装置では、続いてその移送路上の全シートを付属のプルーフィングトレイ内に排出する。その排出の後、この印刷装置の動作は自動的に停止しオペレータへの通知が行われる。オペレータは、そのプルーフィングトレイを空にして印刷装置をリセットし再起動させる作業をマニュアルで行わねばならない。移送路上のシートをマニュアルで取り除く必要がない分その稼働停止時間が短くなるとはいえ、この印刷装置でもオペレータの労力・手間がかなりとられている。更に、移送路上の全シートがプルーフィングトレイ上に排出されるので、この印刷装置では大量のシートが廃棄されてしまう。]
発明が解決しようとする課題

[0005] 本発明の目的は、従来技術に係る諸問題のうち幾つかを解決することにある。]
課題を解決するための手段

[0006] 本願では、請求項1記載の印刷装置内シート移送制御方法、請求項8記載の印刷装置並びに他の従属形式請求項に記載の諸実施形態を提案する。]
[0007] 本発明の一実施形態に係る印刷装置内シート移送制御方法は、1個又は複数個の印刷モジュール及び移送方向を規定する移送機構を備え、その移送機構でシートを印刷モジュールへと移送し、その印刷モジュールでそのシートに印刷を施す印刷装置にて実行される。本方法では、まず、移送機構内へのシート送給に先立ち、個々のシートへの画像割当により印刷キューをセットする。移送機構内にシートを送給したらシート間重複の発生有無を検出する。送給に伴うシート間重複が検出されたら、それら重複状態のシートを、印刷モジュールよりも上流のダブルシートボックスへと転出させる。更に、その移送機構内で当該重複状態のシートに後続している画像割当済のシートのうち少なくとも裏側印刷路に回っていないものを、印刷モジュールより下流の廃棄ボックスへと案内する。そして、印刷装置の稼働停止無しで印刷が継続されるよう、ダブルシートボックスや廃棄ボックスへのシート転出を踏まえ自動的に印刷キューをリセットする。このように、本方法によれば、オペレータの介在を必要としない効率的な形態にてダブルシート現象に対処可能な、自動化されたプロセスを提供することができる。]
[0008] 本発明の一実施形態に係る印刷装置は、少なくとも1個の印刷モジュールと、フィーダを有する少なくとも1個のシートサプライと、シートサプライから印刷モジュールを通りシートアウトレットへと移送方向沿いにシートを移送する移送路を提供する移送機構と、移送方向に沿ってシートサプライより下流且つ印刷モジュールより上流の位置にあり移送機構内でのダブルシート現象(複数枚のシートが移送機構内で重なり合う現象)を検出するダブルシートセンサと、移送方向に沿ってダブルシートセンサより下流且つ印刷モジュールより上流にあるダブルシートボックスと、移送機構内のシートを選択的にダブルシートボックスへと転出させる第1デフレクタと、印刷モジュールより下流にある廃棄ボックスと、移送機構内のシートを選択的に廃棄ボックスへと転出させる第2デフレクタと、を備える。本装置によれば、ダブルシート現象に対し効率的な形態で対処することができる。また、ダブルシートボックスと廃棄ボックスとが分離しているため、移送機構内に正しく送給されたシートを印刷モジュール経由で廃棄ボックスへと案内することや、それを利用し印刷プロセスを安定化することができる。]
[0009] 本発明の諸実施形態に関しては、ここで述べたもの以外にも様々な目的、特徴的構成及び効果を示すことができる。それらについては、本発明に係る方法及び装置の実施形態に関する後掲の詳細な説明及び別紙図面を参照されたい。]
図面の簡単な説明

[0010] 電子写真印刷装置の模式的端面図である。
その電子写真印刷プロセスでの諸事象発生タイミングを示す模式図である。
正常動作時の電子写真印刷装置を示す簡略化模式的端面図である。
ある状況で印刷装置内シート移送制御方法が実行されているときの電子写真印刷装置を示す簡略化模式的端面図である。
別の状況で印刷装置内シート移送制御方法が実行されているときの電子写真印刷装置を示す簡略化模式的端面図である。]
実施例

[0011] 以下の説明では、上下左右等の語で相対関係を示しているが、これは図面を参照して説明するためであり、本発明の趣旨に対する限定として捉えるべきものではない。]
[0012] 図1に、電子写真印刷装置1の模式的端面構成を示す。後に詳述する通り、この装置1のハウジング3の内外には様々な部材が実装されている。ハウジング3内にあるのは、移送路7を規定する移送機構6や、その移送路7沿いに設けられたシートサプライ9、ダブルシートセンサ装置11、ダブルシートボックス13、シートアライナ15、印刷ユニット17、フューザ19及びインバータ21である。] 図1
[0013] また、ハウジング3外にあるのはプルーフィングトレイ23、シートアウトレット25及び廃棄ボックス27である。但し、これらはハウジング3外に限らずハウジング3内にも組み込むことができる。]
[0014] 移送機構6は、印刷装置1内の移送路7沿いにシート受容部、例えばダブルシートボックス13、プルーフィングトレイ23、シートアウトレット25、廃棄ボックス27等へとシートを移送できるのなら、どのような構成にしてもよい。総体としては、互いに独立して稼働する複数個の移送部材、対応する移送部材を駆動する都合複数個の駆動部材、並びに印刷装置内を移送されていくシート同士が同期するようそれらを制御する制御部材によって、この機構6を形成するとよい。シートはシートサプライ9によって移送路7上に送給され、矢印Aで示されている移送方向沿いに印刷装置1内を巡っていく。]
[0015] そのシートサプライ9は、積み重なった状態でシート32が貯留される貯留室30と、そのシート32を破線Bの如く移送路7上に送給する図示しないフィーダとを有している。このサプライ9は、シート32を移送路7上に1枚ずつ送給できるのならどのような構成でもよい。また、図示例はシートサプライ9の個数を1個とした例であるが、シートサプライを複数個設けること、シートサプライ毎に異なる種類のシートを保持させること、それらのシートサプライから移送機構6内にシートが送給される位置をほぼ揃えること等も可能である。]
[0016] 移送路7に沿いそのシートサプライ9の下流にはダブルシートセンサ装置11がある。この装置11は、ダブルシート現象、即ち移送路7上でのシート32同士の重なり合いを検出できるのならどのような構成でもよい。この装置11は図示しない制御部材に接続されており、その制御部材はダブルシート現象の検出に応じ相応の動作を開始する。その動作については後に詳述する。]
[0017] 移送路7に沿いそのダブルシートセンサ装置11の下流にはダブルシートボックス13がある。このボックス13は、シート32を複数枚受け入れうる室34、並びに移送路7上のシート32をその室34へと転出させるデフレクタ35を有している。図示の如く、このデフレクタ35は非転出ポジション(実線)・転出ポジション(破線)間で可動である。後に詳述するように、デフレクタ35の正常時ポジションは非転出ポジションである。デフレクタ35は、ダブルシート現象が生じたときだけ転出ポジションに切り替わり、移送路7上で重なり合っているシート32を室34へと案内する。また、ダブルシートボックス溢れはジャミングにつながるので、このボックス13には内容量監視手段を設けるのが望ましい。例えば、ボックス13が空になっている状態からダブルシート現象の発生回数を計数し始め、計数値が所定回数に達したらオペレータに通知する、という監視手段である。ボックス13を空にせよとの通知がオペレータに届くので、ボックス13からの溢れ出しを防ぐことができる。また、ボックス13が空になっている状態は、例えば、セーフティスイッチがダブルシートボックス開蓋を示す状態になったことを以て検出することができる。無論、ボックス13の内容量を直接検出するセンサを設けてもよい。]
[0018] 移送路7に沿いそのダブルシートボックスの下流にはシートアライナ15がある。このアライナ15は、シート32のよじれ角、クロストラック方向位置及びイントラック方向位置を移送路上で整えうるのであれば、どのような構成にしてもよい。イントラック方向とは移送方向Aのことであり、クロストラック方向とはそれと直交する方向のことである。本件技術分野で既知の例に倣い、このアライナ15は初段アライニング部37及び終段アライニング部38を備えている。]
[0019] そのシートアライナ15の下流には印刷ユニット17があり、そのユニット17には1個又は複数個の電子写真印刷モジュール40が備わっている。図示例の場合、既知の形態でシート32上にトナーを付着させるモジュール40が印刷装置1内に5個あるが、モジュール40の個数は用途次第であるので、この例に比し多い場合も少ない場合もあり得る。]
[0020] その印刷ユニット17の下流にはフューザ19がある。このフューザ19は、印刷モジュール40にてシート32上に付着させたトナーを熔着させうるのならどのような構成でもよい。例えばシート32へのトナー熔着に熔着ローラ、フューザベルト等を用いる接触タイプでもよいし、紫外線、マイクロ波等を用いる非接触タイプでもよい。フューザ19のタイプは、モジュール40で使用されるトナーの種類で大なり小なり左右される。]
[0021] そのフューザ19の下流にはガイド42がある。このガイド42は、移送路7上のシート32を経路選択的にプルーフィングトレイ23、シートアウトレット25、或いは更に下流に位置する廃棄ボックス27やインバータ21へと案内する。本件技術分野で習熟を積まれた方々(いわゆる当業者)であれば容易に理解できるように、ガイド42は、選択されたいずれかの経路に沿いシート32を案内することができるのなら、どのような構成であっても構わない。]
[0022] 移送路7に沿いそのガイド42の下流には別のガイド44がある。このガイド44は、シート32を経路選択的に廃棄ボックス27、或いは移送路7を更に辿った先にあり裏側印刷に当たり使用されるシートインバータ21へと案内する。このガイド44も、ガイド42と同様、所望方向へとシート32を案内できるのならどのような構成でもよい。]
[0023] 移送路7に沿いそのガイド44の下流且つシートサプライ9の上流にはインバータ21がある。このインバータ21は、裏側印刷に備え、移送路上でシート32を表裏反転させうるものならどのような構成でもよい。好ましいのは、反転途中でシート32の先端辺が入れ替わらないようシート32を表裏反転させるタイプである。]
[0024] こうした移送路7のうち、シートサプライ9からガイド42に至る区間はいわば表側印刷路であり、ガイド42からシートサプライ9に至る区間はいわば裏側印刷路である。]
[0025] また、本件技術分野で既知の通り、プルーフィングトレイ23はプルーフ対象となるシート32を受け入れうるものならどのようなタイプのトレイでもよく、シートアウトレット25もまた印刷済のシート32を受け入れうるものならどのような構成でもよい。そのシートアウトレット25には図示の如くトレイ46が備わっている。そのトレイ46は、図中に双方向矢印Cで示す如く、その上に載っているシート32の枚数に応じ上下動するように構成されている。]
[0026] 同様に、廃棄ボックス27は複数枚のシートを受け入れうるものならどのような構成でもよいが、図中に双方向矢印Dで示す如く上下動するトレイ48を含め、全体としてシートアウトレット25に似た構造とすることができる。但し、受け入れるべきシートの枚数に大差があるため、シートアウトレット25は廃棄ボックス27に比べてかなり大きくなるのが普通である。]
[0027] 次に、図1〜図3を参照し、印刷装置1における正常時のシート表側印刷動作について説明する。図2に示したのは印刷プロセスにおける諸事象の概略発生タイミングであり、図3に示したのはその印刷動作の説明用に簡略化した印刷装置の構成である。] 図1 図2 図3
[0028] 図3中の参照符号は、図1中で同一の又は類似する部材を示す際に使用していたものと同じである。この簡略図には、移送路7沿いにある部材のうちシートサプライ9、ダブルシートセンサ装置11、ダブルシートボックス13、印刷モジュール40、廃棄ボックス27及びインバータ21が、その配置順序に従い示されている。] 図1 図3
[0029] 同図中の50,50’はシートを送給すべき移送路上の位置を表している。本願では、これらの位置50,50’を、後に詳述する如く、印刷キュー内の画像が仮想的に割り当てられるフレームとして扱っている。図中の50はフレームのうちその画像に対し同期済のものを、また50’は未同期のものを表している。いわゆる当業者には自明な通り、これらのフレーム50,50’は固定ではなく、移送機構の稼働速度に応じた速度で移送路沿いに動いている。図示例はある時点でのフレーム位置を例示しているに過ぎない。図中、フレーム50のうちシート32が存しているものにはハッチングを施してある。]
[0030] 図中の52は、その印刷プロセスで使用され(電気信号に対応す)る印刷キューを模式的に示したのである。参照符号54はその印刷キュー52からの割当画像、即ち印刷モジュール40で印刷されるべき画像を表している。]
[0031] また、図2中のTassignは印刷ジョブに従いフレーム50’に画像が割り当てられるタイミングである。Tsyncはそのフレーム50’がその画像に同期する(50になる)タイミングであり、移送機構6及び印刷モジュール40の稼働速度によって左右される。Tfeedはシート32がフレーム50に送給されるタイミングであり、図3ではそのフレーム50がハッチング付で示されている。Tdsdは、フレーム50に送給されたシート32にダブルシート現象が生じているか否か、即ちそのフレーム50内にシート32が複数枚あるか否かが検出されるタイミングである。正常動作時、即ちダブルシート現象が生じていないときには、複数枚あるとの検出結果が得られることはない。その場合、シート32は更に印刷モジュール40へと移送され、割当済の画像に対応する画像がそのシート32上に印刷されることとなる。] 図2 図3
[0032] 図3では省略されているが、シート32を同期済フレーム50に対し揃える処理は図1に示したシートアライナ15で実行することができる。更に、図3における印刷モジュール40の個数は1個であるが、いわゆる当業者には理解できる通り、モジュール40を複数個設けること、例えば個々のモジュール40でシート32上に単色画像を印刷してそのシート32上に多色画像を発現させる構成にすることもできる。シート32への画像印刷が済んだら、その画像をシート32に熔着させた上でそのシート32をシートアウトレット(図3では省略)へと案内する。これが、シート32への正常時表側印刷動作である。] 図1 図3
[0033] 裏側印刷時には、図1を参照して説明した通り、画像の熔着が済んだシートをシートアウトレットではなく移送路7の裏面印刷路へと案内する。そこでは、シートがインバータ21によって表裏反転され、対応するフレーム位置に従い、反転後のシートに対する画像割当が行われる。] 図1
[0034] 図4に、電子写真印刷装置の端面構成、特に表側印刷動作中にダブルシート現象が発生した状態を図3と同様の簡略な形態で示す。次に、この図を参照し、ダブルシート現象発生時における印刷装置内シート移送制御方法の第1適用例について説明する。この図でも、図3で使用しているものと同様の参照符号を使用している。] 図3 図4
[0035] ダブルシートセンサ装置11によってダブルシート現象が検出されるまでの動作は、前述した動作と同様の動作となる。ダブルシート現象が検出された場合にも、その時点で移送路7上に送給済で且つ重複状態のものより上流にあるシート32は、いずれも正常時と同様に処置される。即ち、仮想的に割り当てられている印刷キュー内画像に対応する画像が、印刷モジュール40にてそのシート32上に印刷される。その後、それらのシート32は、その上への画像熔着を経てシートアウトレットへと案内される。]
[0036] これに対し、ダブルシート現象が発生したフレーム50に対する印刷キュー52内画像54の仮想割当は取り消される。ダブルシート現象が発生したフレーム50よりも下流にあるフレーム50,50’に対するキュー52内画像54の仮想割当も取り消される。ダブルシート現象が発生したフレーム50内にあり重なり合っているシート32は、デフレクタ35が作動し破線の如く転出ポジションになるため、ダブルシートボックス13へと転出されることになる。その時点で移送路7上に送給済のシート32のうち、ダブルシート現象が発生したフレーム50よりも下流にあるシート32は、いずれも、印刷モジュール40を介し廃棄ボックス27へと案内させる。キュー52内画像54の仮想割当が取り消されているので、それらのシート32上に画像が印刷されることはない。また、キュー52内画像54の仮想割当が取り消されたフレーム50,50’に対するシート送給は停止する。]
[0037] 次いで、ダブルシート現象が発生したフレーム50に割り当てられていた画像を新たなフレーム50’に割り当てし直すことによって、自動的に印刷キュー52がリセットされる。再割当先のフレーム50は、キュー52内画像が仮想的に割り当てられていたが既に取り消されているフレーム50,50’よりも、下流にあるものである。そのフレーム50’がその画像に同期すると(50になると)そのフレーム50にシートが送給され、正常時印刷動作が再開される。また、画像の再割当を受けたフレームのうち先頭のものより上流にあるフレーム(群)に対し、シート32を送給するようにしてもよい。それらのシート32は、印刷モジュールを通り、印刷されないままで廃棄ボックス27へと案内されていく。これらはいわゆるリーダシートであり、本件技術分野で既知の如く印刷プロセスを安定化させる作用を有している。]
[0038] このように、本方法によれば、移送路内でダブルシート現象が発生しても印刷装置を継続稼働させることができる。]
[0039] 図5に、電子写真印刷装置の端面構成、特に裏面印刷動作中にダブルシート現象が発生した状態を図3と同様簡略な形態で示す。次に、この図を参照し、ダブルシート現象発生時における印刷装置内シート移送制御方法の第2適用例について説明する。この図でも、図3で使用しているものと同様の参照符号を使用している。また、図示の通り、裏面印刷動作時には何枚かのシートが裏面印刷路内に存している。この図では、それら表側への印刷が済んでおり、且つ表裏反転や裏側印刷を待っているシートの位置が、実線のフレーム58によって示されている。] 図3 図5
[0040] ダブルシートセンサ装置11によってダブルシート現象が検出されるまでの動作は、前述した動作と同様の動作となる。ダブルシート現象が検出された場合でも、その時点で移送路7上に送給済で且つ重複状態のものより上流にあるシート32は、いずれも正常時と同様に処置される。即ち、仮想的に割り当てられている印刷キュー内画像に対応する画像が、印刷モジュール40にてそのシート32上に印刷される。その後は、それらのシート32が、画像熔着を経てシートアウトレットへと案内されていく。]
[0041] これに対し、ダブルシート現象が発生したフレーム50に対する印刷キュー52内画像54の仮想割当は取り消される。ダブルシート現象が発生したフレーム50よりも下流にあり裏面印刷対象のシートで占められていないフレーム50に対するキュー52内画像54の仮想割当も取り消される。裏面印刷対象のシートで占められているフレーム58に対するキュー52内画像54の仮想割当は保たれる。]
[0042] ダブルシート現象が発生したフレーム50内にあり重なり合っているシート32は、デフレクタ35が作動し破線の如く転出ポジションになるため、ダブルシートボックス13へと転出されていく。その時点で移送路7上に送給済のシート32のうち、ダブルシート現象が発生したフレーム50よりも下流にあり且つ裏面印刷対象となっていないシート32は、いずれも、印刷モジュール40を介し廃棄ボックス27へと案内される。キュー52内画像54の仮想割当が取り消されているので、それらのシート32上に画像が印刷されることはない。また、キュー52内画像54が仮想的に割り当てられていたが既に取り消されているフレーム50,50’に対するシート送給は停止される。但し、裏面印刷対象のシート32で占められているフレーム58のうち先頭のものよりも上流にあるフレーム(群)に対し、シート32を送給するようにしてもよい。それらのシート32は、印刷モジュールを通り、印刷されないままで廃棄ボックス27へと案内されていく。これらはいわゆるリーダシートであり、本件技術分野で既知の如く印刷プロセスを安定化させる作用を有している。]
[0043] フレーム58に位置するシートは印刷モジュールへと案内される。印刷キュー52内画像54の仮想割当が取り消されていないため、それらのシートにはその画像54に従い印刷が施されることとなる。その後、それらのシート32は画像熔着を経てシートアウトレットへと案内される。]
[0044] 次いで、ダブルシート現象が発生したフレーム50より上流にあるシート32を含め、その裏側に印刷を施すべきシート32で占められているフレーム58に対し、画像54が仮想的に割り当てられ、それによって自動的に印刷キュー52がリセットさせる。次いで、ダブルシート現象が発生したフレーム50に対し仮想的に割り当てられていた画像54を、フレーム58に後続するフレーム50’に対し割り当てし直す。従って、本方法によれば、移送路内でダブルシート現象が発生しても印刷装置を継続稼働させることができる。]
[0045] 以上、本発明の具体的な実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されるものではなく、別紙特許請求の範囲によって定義されるものである。]
权利要求:

請求項1
1個又は複数個の印刷モジュール及び移送方向を規定する移送機構を備え、シートをその移送機構で印刷モジュールへと移送し、その印刷モジュールで印刷を施す印刷装置にて実行され、移送機構内へのシート送給に先立ち個々のシートへの画像割当により印刷キューをセットするステップと、移送機構内にシートを送給するステップと、送給に伴うシート間重複の発生有無を検出するステップと、それら重複状態のシートを印刷モジュールよりも上流のダブルシートボックスへと転出させるステップと、移送機構内で当該重複状態のシートに後続している画像割当済のシートのうち少なくとも裏側印刷路に回っていないものを、印刷モジュールより下流の廃棄ボックスへと案内するステップと、印刷装置の稼働停止無しで印刷が継続されるよう自動的に印刷キューをリセットするステップと、を有する印刷装置内シート移送制御方法。
請求項2
請求項1記載の印刷装置内シート移送制御方法であって、上記印刷キューリセットステップにて、ダブルシートボックスへと転出されたシート及び廃棄ボックスへと案内されたシートに対する画像割当を取り消し、移送機構内に送給されるシートそれぞれにそれらの画像を割り当てし直す印刷装置内シート移送制御方法。
請求項3
請求項1又は2記載の印刷装置内シート移送制御方法であって、上記印刷キューセットステップを、まず表側印刷が済んでいない複数枚のシート、次に表側印刷が済んで裏側印刷路に回されまだその裏側印刷が済んでいない複数枚のシート、というように、シート群毎に実行する印刷装置内シート移送制御方法。
請求項4
請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の印刷装置内シート移送制御方法であって、上記刷キューリセットステップにて、ダブルシート現象が発生したシート群と同じシート群に属するシートに対する画像割当を取り消し、裏側印刷路におけるシートへの印刷が済んだ後に移送機構内に送給されるシートそれぞれにそれらの画像を割り当てし直す印刷装置内シート移送制御方法。
請求項5
請求項2乃至4のうちいずれか一項に記載の印刷装置内シート移送制御方法であって、画像が再割当されたシートよりも先に移送機構内に送給された1枚又は複数枚のシートを、印刷モジュールより下流にある廃棄ボックスへと案内する印刷装置内シート移送制御方法。
請求項6
請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の印刷装置内シート移送制御方法であって、ダブルシート現象が検出されてから印刷キューがリセットまでの間、移送機構内へのシート送給を停止させる印刷装置内シート移送制御方法。
請求項7
請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の印刷装置内シート移送制御方法であって、移送機構内に送給済で且つ重複状態のシートに後続するシート全てを廃棄ボックスへと案内する印刷装置内シート移送制御方法。
請求項8
請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の印刷装置内シート移送制御方法であって、ダブルシート現象の発生をオペレータに通知する印刷装置内シート移送制御方法。
請求項9
少なくとも1個の印刷モジュールと、フィーダを有する少なくとも1個のシートサプライと、シートサプライから印刷モジュールを通りシートアウトレットへと移送方向沿いにシートを移送する移送路を提供する移送機構と、移送方向に沿ってシートサプライより下流且つ印刷モジュールより上流にあり移送機構内でのダブルシート現象を検出するダブルシートセンサと、移送方向に沿ってダブルシートセンサより下流且つ印刷モジュールより上流にあるダブルシートボックスと、移送路上のシートを選択的にダブルシートボックスへと転出させる第1デフレクタと、印刷モジュールより下流にある廃棄ボックスと、移送路上のシートを選択的に廃棄ボックスへと転出させる第2デフレクタと、を備える印刷装置。
請求項10
請求項9記載の印刷装置であって、更に、プルーフィングトレイと、移送路上のシートを選択的にプルーフィングトレイへと転出させるデフレクタと、を備える印刷装置。
請求項11
請求項9又は10記載の印刷装置であって、その移送機構が裏側印刷路を有し、その裏側印刷路がシートアウトレットより下流にあり、シートがその裏側印刷路にて表裏反転されてから印刷モジュールに再び通され更にシートアウトレットへと移送される印刷装置。
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